「海藻類の分類勉強会」開催のお知らせ
海藻類は沿岸の豊かな生態系を特徴づける一次生産者であり、食料資源としても私たちの身近な付着生物です。一方で、船底への付着やバラスト水を通じた生態系撹乱を引き起こすなど環境問題の観点からも重要な付着生物でもあります。日本付着生物学会では、海藻類分類の基礎と遺伝的種同定について学び、その生態についての理解を深めることを目的とし、以下の通り2024年度「海藻類の分類勉強会」を開催します。詳細はpdfファイルをご覧ください。
みなさまのお誘い合わせの上、ぜひ参加ください。現地でお会いできるのを楽しみにしています。どうぞよろしくお願いします。


開催日時:2024年5月22日(水)15:00から2024年5月24日(金)11:00まで

開催場所:北里大学三陸臨海教育研究センター(最寄駅:三陸鉄道リアス線三陸駅。推奨経路:東北新幹線水沢江刺駅よりレンタカーにて80-90km。駐車スペースは十分にあります)

参加費 (保険料込)
学生会員 1,000円
正会員・団体会員・賛助会員  2,000円
会員外学生 4,000円(付着生物学会の学生年会費は3,000円です)
会員外一般  7,000円(付着生物学会の一般年会費は5,000円です)

参加登録はこちらから
https://forms.gle/UgYJpR8X8Lhxc9hu9

参加申込締切
2024年4月30日(参加人数上限に達した場合には、これ以前でも締め切ります)

参加費・宿泊費・懇親会費は、いずれも現地払いとします。お釣りのないようにご準備いただけると助かります。ご協力、よろしくお願いいたします。

お問い合わせ先
日本付着生物学会事務局:sosj-post@as.bunken.co.jp
2024年度総会・研究集会【終了】
 2024年度日本付着生物学会総会・研究集会は無事終了いたしました。ご参加の皆様, 並びに開催にあたりましてご尽力賜りました皆様, ありがとうございました。

PXL_20240327_083622507.MP.jpg

日 程:2024年3月27日(水)10:00~17:00
会 場:東京海洋大学品川キャンパス 白鷹館1F講義室

プログラム
10:00~10:05 開会の辞
10:05~12:10 研究発表(午前の部:1講演につき質疑を含め15分)
 1. 10:05~10:20
末端アジド化ポリマーグラフト化微粒子コーティング表面におけるキプリス幼生の一時付着力測定
本田琉将○、瀧口耀士(工学院大)、頼末武史(兵庫県立大/人と自然の博物館)、野方靖行(電中研)、小林元康(工学院大)
 2. 10:20~10:35
刺胞動物の有するバイオフィルム付着阻害物質に関する研究
森綾香○、安永幸太、神尾道也(東京海洋大)、内田肇(水産研究・教育機構)、塩野克宏(福井県立大)、小栗一将、Anni Glud、Ronnie N. Glud(University of Southern Denmark)
 3. 10:35~10:50
ペプチド由来の付着阻害化合物の創製研究
梅澤大樹○、Ira Novita Sari(北海道大院地球環境)、吉村えり奈((株)セレス)、野方靖行(電中研)
-休 憩-
 4. 11:00~11:15
藍色LED光間欠照射による生物付着制御及び超高輝度LED水中灯に関する研究開発
山下桂司○((株)セシルリサーチ)、水田敬(鹿児島大工、クルーシャル・クーリング・パフォーマンス(株))、神谷享子、太田真紀、齋藤伸介、福本和美、林義雄、深澤優樹((株)セシルリサーチ)
 5. 11:15~11:30
大阪湾におけるマガキシングルシード種苗の天然採苗
安岡法子((地独)大阪府立環境農林水産総合研)
 6. 11:30~11:45
海洋プラスチックゴミからフジツボが剥離する際に生成されるマイクロプラスチックの評価方法の検討
浅野祥大○(千歳科技大院)、齊藤椋(千歳科技大)、野方靖行(電中研)、平井悠司(千歳科技大)
-休 憩-
 7. 11:55~12:10
付着生物によるブルー・カーボンの芸術表現
安田宏((一社)BLUE CARBON SOUND)
12:10~12:20 演奏
     「フジツボと昆布の響き:エクスペリメンタルな実験音楽 」
安田宏、伏見香蓮、小日山拓也((一社)BLUE CARBON SOUND)
-昼 食-
13:20~13:50 総会
14:00~15:40 研究発表(午後の部:1講演につき質疑を含め15分)
 8. 14:00~14:15
フォトグラメトリによる海底植生の分布マッピング
神吉隆行○(九州大)、佐野亘(岡山大)、三納正美、菅浩伸(九州大)
 9. 14:15~14:30
北海道胆振地方沿岸でゴカイ礁を形成するウポポイカンムリゴカイの生態と礁形成
西栄二郎○(横浜国大)、阿部博和(石巻専修大)、自見直人(名古屋大)、田中克彦(東海大)、小林元樹(石巻専修大)、巻口範人 ((公社)北海道栽培漁業振興公社)
 10. 14:30~14:45
エボシガイ類における寄生生活への移行過程の解明
渡部裕美○(JAMSTEC)、上野大輔(鹿児島大)、山守瑠奈(京都大)、自見直人(名古屋大)、CHEN Chong(JAMSTEC)
-休 憩-
 11. 14:55~15:10
沖縄島に生息するシロスジフジツボの内因性リズム
片山蒼○(琉球大院理工)、武方宏樹(琉球大研究推進機構)、國田樹(琉球大工)、竹村明洋(琉大理)
 12. 15:10~15:25
塩分環境がアンドンクラゲのポリプの無性生殖に与える影響
田沢修一○(北里大海洋)、三宅裕志(北里大院海洋)
 13. 15:25~15:40
間瀬湖におけるマミズクラゲポリプ出現の季節的変動に関する研究
荻野孝洋○(北里大院海洋)、三宅裕志(北里大院海洋)
-休 憩-
16:00~17:00 招待講演 
     「八放サンゴの分類について」
今原幸光 客員研究員((公財) 黒潮生物研究所)
【延長】日本付着生物学会ロゴマーク募集のお知らせ

 日本付着生物学会は2022年に創立50周年を迎えました。これを機に日本付着生物学会や付着生物研究をより身近に感じてもらうため、学会のロゴマークを制定します。つきましては以下の募集要項のとおり、ロゴマークを募集します。多くのみなさまからのご応募をお待ちしています。

応募用紙は下記よりダウンロードをお願いいたします。



募集要項
ロゴマークに求められる条件:
・    「日本付着生物学会」あるいは「Sessile Organisms Society of Japan」の文字を含むデザインであること。
・    日本付着生物学会あるいは付着生物研究を象徴するものであること。
・    他の著作権を侵害しない、オリジナルで未発表のものであること。
・    デザインとして優れていること。
・    さまざまな媒体(ウェブサイトやSNS、グッズ等)で展開が可能なこと。
・    カラーだけでなく単色での利用が可能であること。
・    幅広く好感をもたれ、分かりやすいものであること。
締切日:2023年12月31日2024年3月31日(延長しました)
応募資格:学会員とします1人何作品でも応募可能とします
賞金等:採用作品著作者には賞状と金一封(1万円)を授与します。
応募方法:電子ファイルをメール添付あるいはgoogle form(https://forms.gle/E1VewQo2YmUFEFo47)よりご応募いただくか、郵送にて日本付着生物学会事務局までお送りください。電子ファイルの場合は.pdf, .eps, .tiffのいずれかとし、200字程度の説明文を付与してください。郵送の場合には応募用紙に貼付あるいは作図したものをお送りください。
審査方法:日本付着生物学会幹事会にて審査を行い、1作品を決定します。
結果発表:2024年3月下旬。日本付着生物学会総会にて発表いたします。
注意事項:
・採用作品の著作権等一切の権利は日本付着生物学会に帰属します。
・採用作品はデザインや色彩などの一部を修正、変更して使用する場合があります。
・採用後、原画あるいはベクター形式のファイルの提出をお願いする場合があります。
・採用作品について著作権等に関わる問題が生じた場合、応募者の責任とします。
・応募作品制作を含め応募に係る費用は、応募者でご負担ください。
・応募にあたって収集した個人情報は、本公募に関連する用途以外では使用しません。

お問い合わせ先・応募先:日本付着生物学会事務局
Email: sosj-post@as.bunken.co.jp, 郵送先:〒162-0801  東京都新宿区山吹町358-5

シンポジウム「海藻類研究の今」基礎科学から応用まで【終了】
2023年度日本付着生物学会シンポジウム「海藻類研究の今」-基礎科学から応用まで-は無事終了いたしました。ご参加の皆様, 並びに開催にあたりましてご尽力賜りました皆様, ありがとうございました。
P1160915 3.JPG
SOSJ_symposium2023_poster.jpg
海藻類は沿岸の豊かな生態系を特徴づける一次生産者であり、食料資源としても私たちの身近な付着生物です。一方で、船底への付着やバラスト水を通じた生態系撹乱を引き起こすなど環境問題の観点からも重要な付着生物でもあります。このシンポジウムでは、様々な角度から海藻類の研究に取り組む専門家をお招きし、藻類の生活史から養殖や環境問題についてこれまでの知見をまとめるだけでなく、バイオプラスチックへの活用等最新の知見まで、様々な角度から海藻にまつわる現況や課題解決などを解説していただきます。

開催日:2023年10月16日(月)
開催時間:13時30分から17時30分
開催場所:東京大学柏の葉キャンパス 大気海洋研究所 講堂(オンラインと現地のハイブリッド開催)

プログラム(敬称略):
「海藻類の越境移入・東日本大震災と付着生物の移動」羽生田岳昭(北里大学)
「海藻類の藻体断片の色変化を用いた船底防汚塗料の性能評価試験」難波信由(北里大学)
「貧栄養化する海洋環境とノリ養殖の現状」二羽恭介(東京海洋大学)
「日本沿岸のコンブ目海藻と近年の藻場の衰退」秋田晋吾(北海道大学)
「多様なアプローチから紐解く貝殻付着藻類の生態と進化」香川理(筑波大学)
「海藻を原料とした微生物による生分解性プラスチックの生合成」山田美和(岩手大学)


問合せ先
日本付着生物学会事務局
E-mail:sosj-post@as.bunken.co.jp
2023年度総会・研究集会【終了】
 2023年度日本付着生物学会総会・研究集会は無事終了いたしました。ご参加の皆様, 並びに開催にあたりましてご尽力賜りました皆様, ありがとうございました。

IMG_0397 (2).JPG
日 程:2023年3月28日(火)10:30~16:20
会 場:東京海洋大学品川キャンパス 白鷹館多目的室

プログラム
10:30~10:35 開会の辞
10:35~12:05 研究発表(午前の部:1講演につき質疑を含め20分)
1. 10:35~10:55
「キプリス幼生の一時付着力における海水溶存性着生誘起フェロモンの影響」
本田琉将○・佐藤亮太・小林元康(工学院大)・頼末武史(兵庫県立大/人と自然の博物館)・野方靖行(電中研)
2.10:55~11:15
「SAM基板上におけるフジツボ探索挙動の動画解析」
浅野祥大○・(千歳科技大)・渡邉純平(千歳科技大院)・室崎喬之(旭川医大)・野方靖行(電中研)・下村政嗣(千歳科技大院)・平井悠司(千歳科技大)
  -休 憩-
3.11:25~11:45
「ミネフジツボ養殖のための種苗生産の検討(Ⅳ)」
鶴見浩一郎○(八戸学院大)・松橋聡(青森県栽培漁業振興協会)・井戸篤史(愛媛大院農)
4.11:45~12:05
「バイオフィルム観測用の改良型薄膜酸素センサー」
堀洸太・安永幸太○・神尾道也(東京海洋大)・塩野克宏(福井県立大)・小栗一将・Anni Glud・Ronnie N. Glud(University of Southern Denmark)
  -昼 食-
13:00~13:40 総会
14:00~15:00 研究発表(午後の部:1講演につき質疑を含め20分)
5.14:00~14:20
「奄美大島で採集されたミズクラゲ類ポリプの形態と遺伝子配列」
野方靖行○・鈴木健太郎(電中研)・井上彩海・周防玲・糸井史朗(日大)・佐藤加奈(セレス)・築地新光子(かごしま水族館)
6.14:20~14:40
「小笠原諸島に分布するミズクラゲ属Aurelia sp.のポリプの生態と分類」
坂本さら沙○・石井晴人(東京海洋大院)・野方靖行(電中研)
7.14:40~15:00
「北海道胆振沿岸に産するケヤリムシ科多毛類の分類と生態」
西栄二郎○(横浜国大)・阿部博和(石巻専修大)・自見直人(名古屋大)・田中克彦(東海大)・巻口範人((公社)北海道栽培漁業振興公社)・María Ana Tover-Hernández(UANL, Mexico)
  -休 憩-
15:20~16:20 招待講演 
「カキ類の生物学的研究 ~自然環境下での研究事例~」
安岡法子 研究員(地方独立行政法人 大阪府立環境農林水産総合研究所)
日本付着生物学会50周年記念シンポジウム【終了】
50周年ポスター改訂版.jpg
日本付着生物学会創立50周年記念シンポジウム
付着生物はおもしろい!−付着生物研究で社会を豊かに−

10月6日, 7日にかけて, 東京大学大気海洋研究所講堂で日本付着生物学会創立50周年記念シンポジウムを開催しました。ご参加くださった皆様, ならびに開催にあたりましてご尽力賜りました皆様, ありがとうございました。

集合写真 (002).jpg
当日のプログラムは下記よりダウンロードできます。
2022年度総会・研究集会【終了】
 2022年度日本付着生物学会総会・研究集会は無事終了いたしました。ご参加の皆様, 並びに開催にあたりましてご尽力賜りました皆様, ありがとうございました。

日 程:2022年3月25日(金)10:00~18:00
会 場:Zoomによるオンライン開催(ホスト:北里大学内学会事務局)

プログラム
10:00~10:05 開会挨拶
10:05~12:15 研究発表(午前の部:1講演につき質疑を含め20分)
 1. 10:05~10:25
北海道白老町の人工リーフに付着するウポポイカンムリゴカイとエラコ(環形動物多毛類)
○西栄二郎(横浜国大)・阿部博和(岩手医科大)・自見直人(名古屋大)・田中克彦(東海大)・巻口範人((公社) 北海道栽培漁業振興公社)
 2.10:25~10:45
垂直護岸の生物礁内に形成される生物群集
-ヤッコカンザシ礁とマガキ礁・イガイ礁の比較-
正木僚(東大院農)
 3.10:45~11:05
オニヒトデがサンゴ幼生の行動・鉛直分布パターンへ与える影響
○頼末武史(兵庫県立大/人と自然の博物館)・Jun Ishida(琉球大)・伊勢優史(琉球大)・國島大河(和歌山県立自然博物館)・井口亮(産業技術総合研究所)・酒井一彦(琉球大)
-休 憩-
 4.11:15~11:35
Shipworm wood borers (Mollusca: Bivalvia: Teredinidae) and Their Bacterial Symbionts along the Coast of Hokkaido, Japan
○Angem Librando-Descallar(北大院環境, Mindanao State University)・凌正一(北大院環境)・芳賀拓真(国立科博)・沖野龍文(北大院地球環境)
 5.11:35~11:55
外洋浮遊物に付着するカルエボシの殻の成長
○渡部裕美・長井裕希子(JAMSTEC)・小林元樹・山守瑠奈(京大瀬戸臨海実験所)・坂井三郎・多田訓子・西川悠・桑谷立(JAMSTEC)・遊佐陽一(奈良女子大)
 6.11:55~12:15
熱水性フジツボ類エジソンレパスLeucolepas longaの系統地理および多様性
○服部俊平(北里大海洋)・渡部裕美(JAMSTEC)・三宅裕志(北里大海洋) 
-昼 食-
13:15~13:50 総会
14:00~15:50 研究発表(午後の部:1講演につき質疑を含め20分)
 7.14:00~14:20
An evolutionary perspective derived from the comparison of barnacle adult and larval cement
○Tim Y.H. Wong(Shenzhen University)
 8.14:20~14:40
薄膜型酸素センサーを用いたバイオフィルムの観測
堀 洸太・安永幸太・○神尾道也(東京海洋大)・塩野克宏(福井県立大)・小栗一将・Anni Glud, Ronnie N. Glud(Southern University of Denmark)
 9.14:40~15:00
付着基質表面のマイクロディンプル形状が付着珪藻(Navicula sp.)の付着挙動に及ぼす影響
○岸上大輝(千歳科技大院)・室崎喬之(旭川医大)・野方靖行(電中研)・下村政嗣・平井悠司(千歳科技大院)
 10.15:00~15:20
ドットパターニングSAM基板上におけるフジツボキプリス幼生の付着調査
○渡邊純平(千歳科技大院)・室崎喬之(旭川医大)・野方靖行(電中研)・下村政嗣・平井悠司(千歳科技大院)
-休 憩-
15:30~16:30 特別講演 
     「設立50周年を迎えた日本付着生物学会の歩み(仮題)」
広松和親((公財)オイスカ)・加戸隆介((公財)海生研)・
勝山一朗(日本エヌ・ユー・エス(株))

17:00~18:00 技術情報交換会

問合せ先
日本付着生物学会事務局
E-mail:sosj-post@bunken.co.jp

2021年度秋の催し「フジツボを学び、食す」【終了】
日本付着生物学会2021年度秋の催し「フジツボを学び、食す」オンラインミニシンポジウムは無事終了いたしました。ご参加の皆様, 並びに開催にあたりましてご尽力賜りました皆様, ありがとうございました。


主催:日本付着生物学会
開催形式:Zoomによるオンライン開催
開催日時:2021年10月15日(金曜日) 13時10分~17時10分
参加費:無料
参加定員:100名
懇親会:講演会の後にオンライン交流会を開催予定


開催趣旨:
人々の暮らしや経済活動に悪影響を及ぼす付着生物の存在は大きく、防汚が当学会の研究テーマに占める比重として大きいものがあります。しかしその反面、食材や製薬原料、付着素材開発資源としての利用性を持つものもいます。これまで広く伝統的に食されていたマガキやイワガキ、ホタテガイ、マボヤ、イガイ、海藻類とは別に、近年食材としての利用が研究され始めたミネフジツボを代表とするフジツボ類に焦点を当て、それらの生物学や食品としての優位性、利用状況の今を学ぶ機会とします。
フジツボとはいったいどのような生き物なのか?フジツボを食材として利用するうえでの戦略は?味の決め手と、肉に隠された栄養価。フジツボを地域の特産品にするための人々の奮闘ぶり。世界でフジツボはどのように漁獲され、料理されているのでしょうか。そして、食材としての資源を保全する国際的な取り組みはどこまで進んでいるのでしょうか。こういった視点で専門家の皆さんから情報を提供していただきます。

開催方法(開催場所):Zoomによるオンライン開催(配信センターを日本付着生物学会事務局(北里大学海洋生命科学部内)に設置します。)

日程:
13時10分:開会
17時10分:終了
17時30分より約1時間30分 オンライン交流会

演題・講演者氏名・所属:
1)フジツボ類とは (加戸隆介氏 北里大学)
2)絶品美味・ミネフジツボ養殖技術開発の今 (鶴見浩一郎氏 八戸学院大学)
3)ミネフジツボの脂質成分について (山田秀俊氏 帝京科学大学)
4)NHK「サイエンスZEROフジツボ」制作 秘話~脅威の能力と超絶美味を伝えるフジ
ツボだけの30分番組~ (菅野 舞氏 NHKエンタープライズ) 
5)ヒトとフジツボ-その悠久の歴史 (冨士うらら氏)
6)(仮題)西ヨーロッパ沿岸に生息するカメノテ類 Pollicipes pollicipes の利用と
資源管理-国際的な取り組みについて(Gonzalo Macho氏)

スケジュール (予定) (講演者敬称略)
    12:50-13:10    参加者随時入室   
    13:10-13:20    開会の辞・会長挨拶    河村知彦 学会長
    13:20-13:30    趣旨説明・開催案内    (司会)植田育男
    13:30-14:00    講演 1    加戸隆介
    14:00-14:30    講演 2    鶴見浩一郎
    14:30-14:40    休憩   
    14:40-15:10    講演 3    山田秀俊
    15:10-15:40    講演 4    菅野 舞
    15:40-15:50    休憩   
    15:50-16:20    講演 5    冨士うらら
    16:20-17:10    講演 6    Gonzalo Macho
    17:10              閉会の辞・交流会案内    (司会)植田育男
2021年度日本付着生物学会総会・研究集会【終了】
 2021年度日本付着生物学会総会・研究集会は無事終了いたしました。ご参加の皆様, 並びに開催にあたりましてご尽力賜りました皆様, ありがとうございました。




日 程:2021年3月23日(火)9:30~17:20
会 場:Zoomによるオンライン開催(ホスト:北里大学内学会事務局)

プログラム
10:00~10:05 開会挨拶
10:05~12:15 研究発表(午前の部:1講演につき質疑を含め20分)
 1. 10:05~10:25
フジツボキプリス幼生着生時の表面官能基に対する選択性
○渡邊純平(千歳科技大)・三上恵(千歳科技大院))・室崎喬之(旭川医大)・野方靖行(電中研)・下村政嗣(千歳科技大院)・平井悠司(千歳科技大)
 2.10:25~10:45
着生防止基板を同時評価可能な新規フジツボ着生実験系の検討
○三上恵(千歳科技大院)・渡邊純平(千歳科技大)・室崎喬之(旭川医大)・野方靖行(電中研)・下村政嗣(千歳科技大院)・平井悠司(千歳科技大)
 3.10:45~11:05
農業用薬剤等を利用したカワヒバリガイ防除に関する検討
○小林卓也・古田岳志(電中研)・伊藤健二(農業環境変動研究セ)
-休 憩-
 4.11:15~11:35
漁礁構造物上における付着生物のハビタットマッピング
○神吉隆行・中本健太・早川淳・北川貴士・河村知彦(東大大海研)
 5.11:35~11:55
Mussel Watchに関する最新の手法と成果〜貝殻を利用した沿岸環境モニタリングへの挑戦〜
○杉原奈央子・白井厚太朗(東大大海研)・趙力強(東大大海研・広東海洋大学)・水川薫子・高田秀重(東京農工大)・小川浩史(東大大海研)
 6.11:55~12:15
淡水産有肺類リムネアから類推される"排卵誘起酵素"の存在と検出法
○尾城隆・黒川信(首都大院理生命科学)・田代有里(京都府立大院応用生命科学) 
-昼 食-
13:15~13:50 総会
14:00~15:50 研究発表(午後の部:1講演につき質疑を含め20分)
 7.14:00~14:20
深海熱水噴出域に生息するミョウガガイ類Vulcanolepas属は蔓脚上でバクテリアを培養して捕食する?
○渡部裕美・CHEN Chong(JAMSTEC)・CHAN Benny K.K.(台湾中央研究院)
 8.14:20~14:40
岩手県越喜来湾および大槌湾における付着板を用いたコケムシの出現動態に関する研究
○須山幹彦(北里大院海洋)・広瀬雅人(北里大海洋)
 9.14:40~15:00
餌料環境がコケムシの卵黄栄養型幼生の行動に及ぼす影響
○大木雄介(北里大院海洋)・広瀬雅人(北里大海洋)
-休 憩-
 10.15:10~15:30
ハイパースペクトルカメラを用いたホヤ卵透明性の種間比較
○紫藤拓巳(慶應義塾大院理工)・長谷川尚弘(北大院理)・岡浩太郎・堀田耕司(慶應義塾大理工)
 11.15:30~15:50
ホヤ付着器の機械刺激は2段階Ca2+濃度上昇を介し変態を誘導する
○堀田耕司(慶應義塾大理工)
-休 憩-
16:00~17:00 招待講演 
「ヒトの目にとまらない生き物たち」
北海道大学名誉教授 馬渡駿介

17:15~18:15 技術情報交換会(会社等の仕事内容の紹介もできます)
オンラインシンポジウム「海洋利用と生物付着の制御」【終了】
2020年度日本付着生物学会オンラインシンポジウム「海洋利用と生物付着の」は無事終了いたしました。ご参加の皆様, 並びに開催にあたりましてご尽力賜りました皆様, ありがとうございました。

概要
  海洋の利用は、古来より人と物の流通にとって欠かせない海運に加え、近年では洋上風力発電や魚類の海中養殖など多岐にわたり、人類に恩恵を与えている。一方、船舶にフジツボ類など付着生物が付着し運行機能の障害となる「生物汚損」は古くて新しい問題であり、洋上風力発電施設や海中養殖施設の網に対しても様々な機能低下を生じさせる。汚損生物を防除するために、防汚塗料の開発など歴史的に様々な対策が講じられてきたが、その対策が海洋環境に与える影響への懸念もクローズアップされている。そこで、近年の海洋利用と開発の拡大に伴い、海洋環境に配慮した「生物汚損」制御が必須の課題となっている。本シンポジウムでは、海洋利用や開発に伴う生物汚損の現状を整理し、その対策技術の最新の知見を展望する。また、国際規模での制御に関する動向にも言及し、今後、海洋利用や開発に際してこの問題にどう対処するかを考える機会としたい。
  海洋利用・開発に携わる者、防汚技術開発及び関連基礎研究に携わる研究者の有意義な情報交換の場にしたいとも考えている。

基調講演者と講演内容
・野方靖行(電中研)
汚損生物としての付着生物に関する最新情報と問題提起
・中田英昭(長崎大学名誉教授)
洋上風力発電にともなう沿岸海洋の生態系影響:付着生物研究の視点から

セッションおよび講演者
(1) 汚損実態とその予測
・澤秀樹(株式会社日本海洋科学潜水事業グループ)船体汚損、水中船体清掃
・経塚雄策(長崎大学)平戸瀬戸における試験板を用いた付着生物調査について
・鶴岡比呂志(日本水産)大規模沖合養殖の技術開発と生物付着への対応
・大谷道夫(大阪市立自然史博物館)海の外来生物-その侵入過程と今後の対応について―
・眞道幸司(海洋生物環境研究所)海洋設置設備・構造物の汚損実態と防汚対策
(2) 防汚技術開発(防汚塗料を中心に)
・北野克和(東京農工大)新規防汚化合物の開発
・島田守(日本ペイント)船底防汚塗料開発における最近の動向
・山下桂司(セシルリサーチ)付着制御と新規防汚素材の開発
(3) 防汚塗料の環境影響、性能評価、国際動向
・大地まどか(東京農工大)海洋生物における船底防汚物質の毒性影響
・北村徹(日本NUS)船体付着による生物移動の制御に関する国際動向
・小島隆志(海技研)船底防汚塗料の防汚性能評価試験法
総括
・南清和(東京海洋大学)シンポジウム総括~海洋付着生物への新たな認識に向けて~


〒162-0801 東京都新宿区山吹町358-5 アカデミーセンター
日本付着生物学会事務局
Tel 03-6824-9371 Fax 03-5227-8631
e-mail sosj-post@as.bunken.co.jp